40代女性の転職で社会保険に加入する条件は?

40代女性の転職で社会保険に加入する条件は?

40代女性の転職でも、社会保険の加入条件は年齢や性別では決まりません。転職先で働く時間・日数、雇用契約の期間、勤務先の企業規模などが基準になります。条件を満たす場合は、原則として本人の希望に関係なく健康保険と厚生年金に加入します。

40代女性が転職先で社会保険に加入する主な条件

次のいずれかに当てはまる場合、転職先の社会保険の対象になる可能性が高いです。

判定基準 主な条件
通常の従業員に近い働き方 正社員、または正社員の所定労働時間・所定労働日数の4分の3以上働く
短時間労働者の基準 週の所定労働時間が20時間以上、月額賃金が一定額以上、2か月を超えて雇用される見込みがあるなどの条件を満たす

短時間労働者の基準は、勤務先が一定規模以上の企業であることや、学生ではないことなども条件になります。制度改正で基準が変わることがあるため、応募時には求人票だけでなく、勤務先の人事・総務担当者にも確認してください。

正社員やフルタイムに近い場合は加入対象になりやすい

正社員として採用される場合は、通常、入社日から健康保険と厚生年金に加入します。契約社員やパートでも、同じ事業所の正社員と比べて、週の労働時間と月の労働日数がともに4分の3以上であれば、社会保険の対象になるのが基本です。

たとえば、正社員が週40時間・月20日勤務する職場なら、週30時間以上かつ月15日以上が一つの目安になります。ただし、実際の判定は就業規則や雇用契約、正社員の勤務時間・日数によって異なります。

パート・時短勤務でも加入する条件

正社員の4分の3未満の勤務でも、次の条件をすべて満たすと社会保険の対象になることがあります。

  • 週の所定労働時間が20時間以上である
  • 月額賃金が一定額以上である
  • 2か月を超えて雇用される見込みがある
  • 学生ではない
  • 社会保険の適用対象となる規模の勤務先で働く

月額賃金の判定では、基本給や諸手当が対象になりますが、残業代、賞与、通勤手当などは扱いが異なる場合があります。単純に毎月の振込額で判断せず、雇用契約書に記載された賃金の内訳を確認しましょう。

また、「週20時間」は実際にたまたま働いた時間ではなく、原則として雇用契約上の所定労働時間で判定します。契約更新の可能性がある場合などは、雇用期間の見込みも加入判定に影響します。

勤務先の企業規模によって条件が変わる

短時間労働者への社会保険の適用範囲は、勤務先の企業規模によって異なります。現在の制度では、一定規模以上の企業から段階的に対象が広がっています。

そのため、同じ週20時間のパートでも、大企業では加入対象になる一方、小規模な事業所では正社員の4分の3以上働く場合に限られることがあります。ただし、小規模な事業所でも、会社が任意で適用事業所となっている場合などは扱いが異なります。

求人情報に「社会保険完備」と書かれていても、雇用契約上の勤務時間や加入条件まで確認できるとは限りません。次の点を採用担当者に尋ねると判断しやすくなります。

  • 週の所定労働時間と月の所定労働日数
  • 契約期間と更新の見込み
  • 社会保険の加入対象となる勤務形態か
  • 健康保険と厚生年金の加入予定日
  • 給与から差し引かれる保険料の見込み

社会保険に加入すると何が変わる?

社会保険に加入すると、健康保険料と厚生年金保険料が給与から差し引かれます。保険料は原則として勤務先と本人が分担するため、国民健康保険や国民年金を本人が全額負担する場合とは計算方法が異なります。

厚生年金に加入すると、基礎年金に加えて厚生年金の保障がつきます。将来の年金額だけでなく、一定の要件を満たした場合の障害厚生年金や遺族厚生年金にも関係します。

また、40歳から64歳までの人は、健康保険料とあわせて介護保険料を負担します。40代で転職する場合は、社会保険への加入によって介護保険料も給与から差し引かれる点を確認しておきましょう。

転職前後に確認したい社会保険の手続き

転職先の社会保険に加入する場合、前の勤務先の健康保険や厚生年金から、転職先の制度へ切り替わります。通常は転職先が加入手続きを行いますが、必要書類の提出を求められることがあります。

  1. 雇用契約書で週の勤務時間、勤務日数、契約期間を確認する
  2. 転職先に社会保険の加入対象か、加入日がいつかを確認する
  3. 前の勤務先から健康保険の資格喪失に関する書類を受け取る
  4. 転職先から案内された書類を期限までに提出する
  5. 家族を健康保険の扶養に入れる場合は、扶養認定の条件と必要書類を確認する

退職日と入社日の間に空白期間がある場合は、転職先の社会保険に加入するまでの健康保険と年金の扱いが別に必要です。空白期間がある人は、前の勤務先の健康保険を任意継続できるか、国民健康保険・国民年金の手続きが必要かを市区町村や健康保険者に確認してください。

加入条件に該当するか判断するチェックポイント

40代女性の転職で確認すべきなのは年齢ではなく、次の5点です。

  • 正社員か、パート・契約社員か
  • 週の所定労働時間は何時間か
  • 月の所定労働日数は何日か
  • 2か月を超えて雇用される見込みがあるか
  • 勤務先が短時間労働者の社会保険の対象となる事業所か

正社員、または正社員の4分の3以上の時間・日数で働く場合は、社会保険に加入するケースが一般的です。パートや時短勤務の場合は、週20時間、賃金、雇用期間、学生かどうか、勤務先の企業規模を一つずつ確認してください。

なお、社会保険の加入基準や企業規模の範囲は法改正で変わることがあります。転職先が決まったら、雇用契約書にある勤務条件をもとに、加入の有無と加入日を採用担当者へ確認するのが最初の手順です。