40代女性の職務経歴書が書けないときは何を書けばいい?

40代女性の職務経歴書が書けないときは何を書けばいい?

40代女性の職務経歴書が書けないときは、特別な実績を無理に作る必要はありません。まずはこれまで担当した仕事、工夫したこと、周囲から任されたことを時系列で書き出し、応募先で役立つ経験に整理します。

正社員の経験が短い、ブランクがある、パートや派遣が中心という場合でも、業務内容や身につけた力は職務経歴書に書けます。大切なのは、年齢や家庭事情を長く説明することではなく、入社後にできる仕事を具体的に伝えることです。

40代女性の職務経歴書に書く内容は5つ

書く内容に迷ったら、次の5項目を順番に整理してください。

  1. 勤務先と在籍期間
  2. 雇用形態と職種
  3. 担当した業務
  4. 仕事で工夫したこと・任されたこと
  5. 応募先で生かせる経験やスキル

「実績がない」と感じる場合でも、日々の業務を安定して続けたこと、ミスを減らす工夫をしたこと、後輩や新人を教えたことなどは職務経験です。

勤務先と在籍期間

会社名、在籍期間、雇用形態、職種を記載します。勤務先が多い場合は、すべてを詳しく書くのではなく、応募先に関係する経験を中心に整理してもかまいません。

記載例:

  • 20XX年4月〜20XX年3月 株式会社〇〇 正社員 一般事務
  • 20XX年6月〜20XX年12月 株式会社△△ 派遣社員 営業事務
  • 20XX年1月〜現在 〇〇店 パート 接客・レジ業務

担当した業務

職種名だけでなく、実際に何をしていたのかを書きます。「事務」ではなく、「電話対応、来客対応、データ入力、請求書作成、備品管理」のように分けると、経験が伝わりやすくなります。

たとえば、次のように書けます。

  • 電話・メール対応
  • 来客対応、受付
  • 専用システムへのデータ入力
  • 見積書・請求書の作成
  • 商品の発注、在庫確認
  • レジ、接客、売り場づくり
  • 新人スタッフへの業務説明
  • 顧客情報や書類の管理

工夫したことと任されたこと

数字で示せる成果がなくても、仕事の進め方を工夫した経験は書けます。次のような視点で思い出してください。

  • ミスを減らすためにチェック方法を変えた
  • 忙しい時間帯でも対応できるよう、作業の順番を工夫した
  • 書類やデータを整理し、必要な情報を探しやすくした
  • お客様や社内の人からの問い合わせに継続して対応した
  • 新人や後輩に仕事を教えた
  • 担当者が不在のときも、決められた範囲で業務を進めた

「頑張った」だけで終わらせず、何を、どのように工夫し、その結果どうなったかの順に書くと、説得力が出ます。

記載例:

請求書作成では、入力後に金額と取引先名を確認するチェック欄を設け、確認漏れを防いだ。

職務経歴書が書けないときの書き出し方

最初からきれいな文章を書こうとすると、手が止まりやすくなります。まずは応募先や文章の形を考えず、事実だけをメモしてください。

  1. これまで働いた勤務先をすべて書き出す
  2. それぞれの勤務先で担当した業務を3〜10個書く
  3. 人から頼られたことや任されたことに印を付ける
  4. 応募先の仕事に使えそうな経験を選ぶ
  5. 選んだ経験を「業務内容」と「工夫したこと」に分けて記載する

たとえば「スーパーで働いていた」だけでも、レジ、接客、品出し、在庫確認、売り場整理、クレームの一次対応、新人教育などに分解できます。職種名ではなく、実際の行動まで掘り下げることがポイントです。

ブランクがある場合は、理由を長く書かなくてよい

離職期間がある場合、職務経歴書では理由を一言で整理し、これから働ける状態と応募先で生かせる経験を中心に書きます。家庭の事情や育児、介護などを詳しく説明しすぎる必要はありません。

たとえば、次のように記載できます。

  • 20XX年4月〜20XX年3月 家庭の事情により離職
  • 20XX年4月〜20XX年3月 育児に専念
  • 20XX年4月〜20XX年3月 家族の介護に専念

そのうえで、現在の勤務条件に関係することだけを、応募先の指定欄や面接で説明します。職務経歴書に家庭事情を細かく書くよりも、入社後に担当できる業務や勤務可能な条件を明確にするほうが重要です。

ブランク中にしていたことも職務経歴書に書ける

ブランク中に資格の勉強、職業訓練、短期の仕事、地域活動などをしていた場合は、応募先に関係するものを記載できます。ただし、実際にはしていないことを作ったり、経験を大きく見せたりしてはいけません。

記載例:

離職期間中は、パソコン操作の学習を行い、文書作成と表計算ソフトの基本操作を身につけた。

学習しただけで実務経験がない場合は、「実務で使用していた」とは書かず、「基本操作を学習」「現在練習中」のように事実に合わせて表現します。

パート・派遣・契約社員の経験も省略しない

正社員以外の経験も、応募先で役立つ業務なら職務経歴書に書きます。雇用形態よりも、何を担当し、どのように働いていたかが判断材料になるためです。

経験 書ける内容
販売・接客 接客、レジ、商品案内、在庫確認、売り場整理
一般事務 入力、電話対応、書類作成、ファイリング、備品管理
営業事務 受発注、納期確認、見積書作成、営業担当者のサポート
医療・介護関連 受付、記録、利用者対応、備品管理、スタッフ間の連絡
工場・軽作業 検品、梱包、製造補助、作業手順の確認、安全面への配慮

派遣社員として働いていた場合は、派遣元と派遣先を区別して書きます。業務内容が分かるように、派遣先で担当した職種や業務も記載してください。

「特別なスキルがない」ときは、再現できる力を書く

職務経歴書では、資格や表彰だけでなく、別の職場でも生かせる力を伝えます。これを「ポータブルスキル」といい、たとえば次のような能力が該当します。

  • 決められた手順を守って正確に作業する力
  • 複数の業務に優先順位を付ける力
  • 相手に合わせて説明する力
  • 周囲と連絡を取りながら進める力
  • 問題が起きたときに担当者へ適切に報告する力
  • 継続して勤務し、安定して業務を行う力

ただし、「コミュニケーション能力があります」のように、抽象的な言葉だけでは伝わりにくい表現です。どの仕事で、誰に対して、何をしたのかを添えてください。

例:

来店されたお客様の要望を聞き、商品の場所や在庫を確認したうえで案内してきた。相手の話を最後まで聞き、必要に応じて担当者へ引き継ぐことを心がけている。

応募先に合わせて職務経歴書の内容を絞る

これまでの経験をすべて同じ分量で書く必要はありません。応募先の求人票を見て、求められている業務に近い経験を上のほうに配置します。

たとえば、一般事務に応募する場合は、接客経験そのものを省略するのではなく、電話対応、入力、書類管理、社内外との調整など、事務に生かせる面を目立たせます。

応募先 目立たせたい経験
一般事務 入力、書類作成、電話対応、正確な確認作業
営業事務 受発注、納期管理、顧客対応、社内連絡
販売職 接客、商品案内、レジ、売り場づくり、在庫管理
受付 来客対応、電話対応、案内、情報管理
未経験職種 共通する業務、学習内容、仕事への取り組み方

求人票に「経験必須」と書かれている場合は、該当する経験があるかを確認します。経験が完全に一致しない場合でも、近い業務や共通するスキルを具体的に示すことで、経験のつながりを説明できます。

そのまま使える職務経歴書の基本例

次の形に、実際の勤務先や業務内容を入れて作成します。

職務要約

これまで〇年間、〇〇業界で、〇〇を担当してきました。主な業務は、〇〇、〇〇、〇〇です。相手の要望を確認し、正確かつ期限を意識して業務を進めてきました。これまでの経験を生かし、貴社の〇〇業務に取り組みたいと考えています。

職務経歴

〇〇株式会社(20XX年〇月〜20XX年〇月)
雇用形態:正社員/契約社員/派遣社員/パート
職種:〇〇

  • 〇〇業務
  • 〇〇業務
  • 〇〇業務

工夫したこと・生かせる経験

  • 〇〇の確認手順を設け、ミスの防止に努めた
  • 〇〇からの問い合わせに対応し、必要に応じて担当者へ引き継いだ
  • 〇〇の経験を通じて、正確な作業と周囲との連携を身につけた

資格・スキル

  • 資格名:取得年月
  • パソコン:文書作成、表計算など、実際にできる操作を記載

職務要約は、すべての職歴を詳しく書く部分ではありません。応募先に関係する経験を2〜4文程度でまとめると、採用担当者が経歴を把握しやすくなります。

書き終えたら確認する3つのポイント

完成後は、次の3点を確認します。

  1. 在籍期間や雇用形態に間違いがないか
  2. 「事務経験あり」などの抽象的な表現だけで終わっていないか
  3. 応募先で生かせる経験が、職務経歴書の前半に書かれているか

年齢や性別を理由に、職務経歴書で自分を過度に小さく見せる必要はありません。40代までの経験には、継続して働いた経験、周囲と調整した経験、業務を任された経験など、応募先で生かせる材料が含まれています。

まずはきれいな文章ではなく、勤務先ごとの「担当業務」と「工夫したこと」を箇条書きにしてください。その中から応募先に関係する内容を選べば、職務経歴書の形に整理できます。